カテゴリ
以前の記事
2016年 10月 2016年 07月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 01月 2015年 09月 2015年 04月 2012年 06月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
連日の金融不安、景気後退報道が真実味を帯びてきたのか、ぼんやりしたヒマが段々はっきりしだしてきた。
それにしても、不思議なものでヒマという時間が増えてくると意外に無駄にしないものだ。家に誰もいないとわかると早く帰り、忙しいとなると夜遅く飲みに行く。困ったものだ、これではひまがない。 ヒマの恩恵か、このひと月ばかり仕事と制作に費やした後、ジムへ行くのが日課になっている。日課といっても一日か二日おきだが、それでもぼくにしてみれば相当なものだ。最近ではジムに3日ほど行かないと不安になってきたからスゴいことだ。 にわかに続くジム通い。ゆるいトレーニングとはいえ繰り返しはきついものだ。それでも同じことを繰り返していると、段々マヒしてくる。 フムフム…。練習とはまず、マヒしていくことか…。ヒマがマヒを生むのか、とオヤジのノリで変に納得。 ジムも間断なく続けているとやがて、サイクルマシンやランニングマシーンの設定の時間や距離が短く感じるようになってくる。調子にのって時間を延ばしてみる。最初はきついものの5、6回も続けると例の「マヒ」に転化して以前と同じように感じだしてくる。 そうなると、しめたもの。汗を流しながら、いろいろと考えたり、本を読む余裕すらできてくるから不思議だ。自動車の運転に慣れるとルームミラーやドアミラーが自然に見れるようになるのと一緒か。 美学者、中井正一は著書の中で世阿弥の言葉を通して言っている。 「絶え間ない練習の中で、説明できぬ秩序が生まれる」と。 練習という小さな秩序の積み重ねによって立ち上がった秩序は新たな値であり、新たな自由といってもいい。自由とは新たなる秩序かもしれない。 何も、ぼくのにわかトレーニングはどれほどのこともないのだが、美学はあらゆるものに通じると信じているぼくにとっては捨ておけぬ理である。 行為だけでなく、反復されるイメージを表現とする作品は多い。音楽ではラベルのボレロなどがそうであろう。美術ではアンディ・ウォーホールの作品もそのひとつといっていい。消費されるイメージの繰り返しは本来それが持っているイメージとは別のものとなって目の前に内に立ち上がってくる。あるいはボレロのように繰り返される調べはやがてドラマ性を帯びて、高揚感へとつながっていく。 反復とは目標があるかぎり(自覚なき目標も含め)単なる反復では終わらないのだろう。ただし、半可な反復は反復という経験に満足して反復のための反復に終わるきらいがしばしば。 はたして、ぼくのジムでのトレーニングは壁を越えて未知の世界に足を踏み入れることができるのだろうか。 やや、メタ腹が収まってきたような、きてないような…。新たな肉体の秩序は自由を生むだろうか。果てぬ時とガマンはまだまだ続く。
by zuankousakuin
| 2008-12-12 00:06
| 美述の時間
|
ファン申請 |
||