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昔、読んだ本、ろくに内容も覚えていないのに、ひょんなところで記憶がポンと浮かぶことがある。
30代の頃、軽井沢の洋館でロケハンをしていた時のことだ。2階の窓から見える庭を見て、どこかで見た風景だと思った。こんなところに来たことはないのに変だなと思いながら他の部屋を見る。やはり、最初に見た2階の窓から見下ろした風景に記憶がある。それは以前、読んだ三島由紀夫の「熱帯樹」の中の風景だった。ぼくはその風景を思い浮かべながらアングルを探した。探す柱ができた気分だったことを覚えている。 同じようなことが映画にも言える。この間はサイコを見て、ウイリアムフォークナーを思い出した。一昨日は「マーニー」を見終えて三島由紀夫の小説「音楽」が過った。音楽(性的オルガスム)が聞こえない不感症の女と彼女を診る精神分析医、そして彼女が旅先で知り合った不能の青年。この3人は彼女の深層心理へと入り込み、迷路を抜け最後の扉を開く。別にヒッチコックの「マーニー」と似ているところを探しているのではない。なんとなく、粘土をこねた時の塊に同じ空間を感じるのかもしれない。 赤い色に異常に反応する盗癖のある美女マーニーと彼女を愛したショーンコネリー演じる若社長のマークが彼女の深層心理に迫る。ぼくは「マーニー」を見て、三島由紀夫を見た。
by zuankousakuin
| 2016-04-07 16:55
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